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『唐詩紀事』


 81巻32冊 宋・計有功編 覆宋刊本 明・文徴明旧蔵 清・祁氏澹生堂旧蔵
 泊園文庫蔵(LH2*4.05**1)

 『唐詩紀事』は唐代の詩人につき、その詩や小伝、逸話などを収めた書。本書によって後世に伝わった詩人と作品は多く、唐詩研究の重要資料となっている。本書は版式から見て明の嘉靖年間、張子立によって刊行された版本であり、我が国では所蔵の稀な貴重テキストである。
 本書はもともと明代中期の文人、文徴明(1470-1559)の旧蔵だったらしく、その蔵書印「文徴明印」があるほか、巻末に文徴明のものとおぼしき識語を附す。
 さらに本書は、蔵書印「澹生堂経籍記」から祁承(1563-1628)の所蔵に帰したことがわかる。祁承は万暦32年(1604)の進士で、蔵書楼を「澹生堂」と称した。その『澹生堂蔵書目』巻14・集類第八・詩文評・詩式に「唐詩紀事 二十冊 八十一巻 計有功輯」とある。泊園文庫本と冊数こそ異なるが、泊園文庫本は清代に改装されたものらしく、『澹生堂蔵書目』に著録された『唐詩紀事』がほかならぬ本書であると考えられる。さらに巻頭には藤澤南岳自身の「七香斎珍賞」印があるが、これは本書が南岳によって特に愛蔵されていたことを示すものである。