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『鐔津文集』


 20巻5冊 宋・釈契嵩撰 日本五山版(至大刊本覆刻本)
 泊園文庫蔵(LH2*4.02**20)

 『鐔津文集』(たんしん・もんじゅう)は北宋の禅僧、契嵩(かいすう、1007-1072)の著。契嵩は藤州鐔津(江西省)の人。仁宗皇帝から仏日明教大師の号を贈られた高僧であり、儒仏一致を主張した論客として知られる。他に『輔教篇』の著があり、『鐔津文集』とともに京都の五山禅林などでよく読まれた。
 『鐔津文集』の版本には元の至元本、至大本がある。また、我が国の五山版にも陳孟才刊本と元至大刊の覆刻本があることが知られている。本文庫所蔵本は、元の至大年間刊本を覆刻した五山版であり、川瀬一馬『五山版の研究』(日本古書籍商協会、1970年)によれば、刊行は鎌倉末期と推定され、完本は未見、三井家に端本の旧蔵が、台北大学図書館に零本の所蔵が確認されるだけだという。本書は伝存きわめて稀なテキストであり、日本出版史における貴重な文献資料の一つといえよう。